こんにちは、キャリアカウンセラーの川出です。
北海道の地震から13日で1週間が経ちましたが、映像を目にするたび、
情報を聞くたびに胸がキュッとなります。
北海道への旅行客の方も減っているようです。
募金はもちろん、北海道の商品を購入する等も応援の一つの形。
できることを続けていこうと思います。
年々、こういった命に関わる災害が増えていますね。
そのたびに、働き方・生き方と直面します。
私は仙台で東日本大震災を経験しましたが、その前にもう一つ、自分の命に関わる経験をしました。
私が今の仕事をしている理由の一つでもあります。
それを今日はブログにてお話しさせていただきたいと思って書いています。
ちなみに、私は自分のことを話すのがそんなに得意ではないのですが（^^;）、
なるべく伝わりますように・・・よろしければお付き合いください。
あれはもう10年前くらいになるのですが、私は深夜に交通事故に遭いました。
その頃は連日深夜残業というくらい仕事が忙しく、
その日も「ああ、早く帰って寝よう・・・」と思って会社を出て、すぐの出来事でした。
この日、横断歩道を渡らなかった私の不注意もあり・・・今思えばフラフラしていたのかもしれません。
記憶は、事故に遭う直前までで途切れています。
気付いたらICUにいて、両親の顔がありました。
左半身の腕や足を骨折していること、筋肉を再度訓練すること、肺座礁を起こしていたけど回復したこと、3か月の入院が必要なこと・・・
等を伝えられ、最後に
「若かったことと、運動やっていて鍛えていたから良かったね。一歩間違えれば命はなかったよ。」
そんな風にお医者さんから言われました。
そのとき真っ先に頭に浮かんだことが、「ああ、やっと仕事を休める」というホッとした気持ち。
でも次の瞬間には、そんな自分を「あ、まずいな」と思ったことを覚えています。
この頃、既に数か月、眠れなくなっていたこともあったんだと思います。
でも、私は生きていた。
死なずに済んだ。
私は、この「絶妙に回復できる程度で済んだ事故」（と呼んでいます(笑)）に遭ったことは、
「神様からもらった最初で最後のチャンス」だったと思っています。もしくはご先祖様でしょうか。
「一度だけ立ち止まるチャンスをあげるから、もう一度どう生きたいのか考えたら？」と。
そのくらい、自分のことをわかった「つもり」でいた自分だけでは、
当時、毎日の早すぎる時間のスピード、仕事の流れを止めることはできないと思っていました。
今も左腕や左足の可動域に制限はありますが、リハビリのおかげもあり、
日常生活を送る上で何も支障がないほどに回復できたのは、チャンスをいただいたとしか思えません。
そして、「あのまま人生が終わっていたかもしれない」ことを、
そんなことが自分に起こることをしみじみ実感し、
「もう一度、自分がどう働いてどう生きたいのか真剣に考えたい」と思いました。
「自分」というものを、ちゃんと生きたい、と思いました。
そこから紆余曲折を経てキャリアカウンセラーに出会うのですが、その話はまた次の機会に・・・
私が今、どこに行っても、
「自分のことをもっと知ろう。そしてより良い人生を送ろうよ。それがあなたにはできるよ。」
と話しているのは、
単純に「だって楽しい方がいいじゃない？」という思考に加えて、
こうした実体験が大きいです。
自分のことをよく知らないまま、満足して人生を送れるでしょうか。
私は自分の経験から、それはできないと知りました。
自分は、そもそもどんな人なのか、
何が欲しいのか、
どうしたら満足するのか、
何が好きでどんなことに興味がないのか・・・
実際に聞いてみると年齢に関わらず、答えられる人は少ない印象です。
なぜ？と聞くと、「考える時間がない」
「言葉にして話したことがそんなにない」
「やり方がわからない」「自分のことってそんなに考えない」様々出てきます。
「じゃあ、一緒に考えてみましょうか」と、面談等でいろんなお話をお聴きします。
そもそも、自分のことをよく知っている、自分らしく働いて生きている、と言える人は、
この街で、この国で、どれだけいるのでしょうか。
ウェルビーイング、幸福度という指標が取り上げられるようになり、
日本は恵まれていると言われているはずなのに、
Ｇ７では最下位、OECD加盟35か国中27位、と国民の主観では「低い」という結果もありましたね。
ただ、それだって人の数だけ、理由や種類があるはずです。
自分をよく知っているとは言えない、だから自分に自信がない、
「自分を信じる」ことができない、そういった方は
目に見えない「不安」との付き合い方がわからなくて、飲み込まれそうになります。
自分という存在は、唯一コントロールできるリソースです。
そんな自分をコントロールするには、まず意識できる範囲を広げることが必要です。
人は４％しか意識にのぼらせることができないと言われています。よく氷山の一角の絵で表されたりしています。
残り９６％は無意識なんです。ほぼその無意識が様々なことを決定しています。
でもこの４％を少しでも理解し、そこから５％、６％と広げていくことはできます。
自分を知って、コントロールできると人は「安心」できます。
様々なことから発生し、社会に蔓延している「不安」に振り回されずに自分らしく満足して生きるには、この安心感が一番効果的だと思っています。
不安は戦うものではなく、付き合っていくものですから。
自分の人生の幸福度、満足度を上げるために、まずは自分のことを理解する。
そして「自分」と「環境」を統合させていく。
それは、他の人ではできない、あなた自身にしかできないことです。
私も事故後、いろいろ回り道をしながら、まずは自分のために、
ようやく「何を学べばいいか」を知り、
「どうしたらいいか」方法を知り、
今もなお研鑽中・・・というか、一生研鑽だということがわかったところです。
でも、いま10年前と比べると、自分への「安心感」と「理解度」は全く違います。
少しずつ、4％、５％、６％・・・と広げるために向き合ってきたから。
それだけは、自信を持って言えます。
だから今度は、同じように悩んでいる、モヤモヤしている方々の力になりたい、と仕事をしています。
そしてこの安心感は、誰も奪うことはできません。
自分の中で、自分自身で見つけてきたものだからです。
だから私はいま、自分が満足する人生を生きるために毎日を過ごすことができています。
時々「不安」が顔を出しますし、それは今後もそうかもしれませんが、
付き合い方をあれこれ模索して、なんとか付き合っています。
そしてこれは、誰でもできます。
望む未来のために、自分と向き合うことを少しずつ、
一緒にやっていきましょう。
キャリアカウンセラーはそのために聴き、知識を形にして提供し、
一人きりでは不安な人のサポート役として存在します。
せっかく生きているんですから、あなたならではの満足度、上げていきませんか（^^）
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