今日から3月。今年は気温が上がるのも早く、春の訪れを感じます。
春と言えば、新入社員の方が入社されますね。
今年は業界によっては入社直後の4月下旬から10連休が控えていることもあり、連休後のモチベーションも心配な方も多いのではないでしょうか。
しかも、モチベーションが上がらない・・・というだけではなく、
こういったことがきっかけになって「辞めたい・・・」と考え始める新入社員の方も少なくありません。
今から対策しておきませんか?
まずはどんな時に「会社を辞めたい」と思うのか、代表的な4つの理由を見てみましょう。
①仕事についていけない
やる気を胸に入社したものの、学生から社会人への突然の環境変化、仕事の早さや流れ、覚えることの多さ・・・単純についていけなくなり、やる気がどんどんそがれて萎れてしまう場合があります。
回復するために休日は寝るだけ・・・となって「何のために働いているんだっけ」と虚無感を覚える方もいます。
②人間関係が良くない
こちらは新入社員の方に限らず、全ての「辞めたい」と思ったことがある社会人の理由上位に常にランクインしています。
しかも、社会人になりたての新入社員の方は、毎日会う職場の人との関係が良くないと感じる場合、ダイレクトにストレスに直結します。
学生時代であれば付き合いたくない人とは簡単に距離をおけますが、社会人になり、仕事となるとそう簡単にはいきません。
環境を変える方が楽だ、とあっさり辞める理由に繋がります。
③仕事への理想とギャップで疲弊してしまう
「思っていた仕事/会社と違った。」
こう思うまでに、入社してからの長さは関係ありません。「違う」と感じた彼らは、次を早々に考えることでしょう。
このように感じている時は視野が狭まっている場合もありますので、考え方やものの見方をどう広げるかも重要です。
一つの方法として、「相談したい」と思えて、実際に相談に乗ってあげられる人の存在が今まで以上に必要となってきています。
④早くも「燃え尽き症候群」になってしまう
「内定」がゴールだった新入社員の方にありがちです。
あんなに入社したくて内定がもらえた時は嬉しかったのに、なぜここにいるのか自分でもわからない・・・
そんな状態の新入社員の方に、「これだから今時の若者は・・・」と上から目線で接したり、説得しようと怒っても意味がありません。
それどころか「やっぱり、ここにいたくない」と短期間で決定づける理由を与えてしまうことにもなります。
当然ですが、企業は時間や労力、お金をかけて採用をしています。
せっかく入社した新入社員の方が次々に辞めてしまわれては採用コストがかかるばかりか、現在頑張っている社員への十分な育成にかけることもできなくなってしまいます。
では、このような「辞めたい」にどう対応すればいいのでしょうか。
①辞めた後の見通しが立っているのか
ここまで見てきてわかる通り、こういった状態の方は感情で動こうとしています。
ですが、実際に勢いで辞めたはいいものの、その後の生活はどうなのか考えているかというと、具体的ではない場合があります。
なかには「どうにかなる」と楽観的な方もいますが、本当にそうなのか問いかけてみましょう。
②辞めたい理由を書きだしてみる
感情で動こうとすると、理論的に考えられません。
ということは、客観的に物事を考えられる状態ではないですよね。
そんな時はいったん、自分の中で思っていることを書きだしてみると、いくらか落ち着いて考えることができます。
③身近な人に相談するよう勧めてみる
一人で悩み、決断する前に、冷静に話を聴いてもらうことの効果は大きいです。
最初は不満不平を吐き出していくと、段々と本当の気持ちや自分がどうしたかったかということが見えてきたりもします。
その際は、不必要にアドバイスをせずしっかり聴いてくれる人かどうか、が大切です。
これらは社会人経験の長い人であれば「当然じゃないか」と思うかもしれません。
ですが混乱している新入社員の方が勢いで辞めてしまう前に、このようなワンステップ設けてあげることは必要です。
こうして「ワンステップ」をおいて、せっかく採用された新入社員の方が感情のままに辞めてしまう前に考える機会を設けましょう。
ですが、ここで注意したい点が2つあります。
それは、
①実際にそうした兆候に気づけるか
②相談してほしいが、そうした関係を築けていないかもしれない
①は毎日一緒にいたとしても、適切なコミュニケーションをとっていなければわからないでしょう。
あいさつ一つ、話しの仕方一つ、頷き一つとってもそうです。
普段と様子が違うな、とか、表情の変化というものは、心情が変わってくると表面に出てきます。
ですが、その「普段どうだったか」がわからなければ比較することはできません。
②の場合だと、相談してくる時には既に辞表を手にしているかもしれません。
そうなる前に、信頼関係を築き、なおかつコミュニケーションの質を各段に上げる方法がありますが、残念ながら多くの場合実施されていません。
では、具体的にどうすればいいのか。
それは2018年新入社員へのアンケート調査でも、結果として出ていることがヒントになってきます。
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