厚生労働省は15日、労働政策審議会雇用環境・均等分科会を開催し、
仕事と育児・介護の両立支援制度等の見直し、2024年度の雇用・均等局関係予算の概算要求について審議した。
両立支援制度については、2023年6月の「今後の仕事と育児・介護の両立支援に関する研究会報告書」を踏まえ、
育児中のテレワークの拡充や残業免除の3歳以上への延長、
短時間勤務をはじめ両立支援を複数講じ、
労働者が選択できる仕組みを作ることなどを論点として提起。
2024年度概算要求では、「両立支援等助成金」に「選べる働き方制度支援コース(仮称)」などの予算を新たに計上している。
(労働政策研究・研修機構<JILPT>)
このように、常に変化していく社会にあって両立支援はどんどん制度も整備されていくのでしょうが、
職場で「うまくいかないんだよね」というご相談を受けることも多い分野です。
制度はあっても、運用するのは人であることは変わりません。
制度を使える職場の雰囲気があるかどうか、相談したい時に相談できる上司かどうか・・・といった問題ももちろんありますが、
当事者である「制度を使いたい社員本人」の意識醸成も、実は普段から必要であることも少なくありません。
というのも、社員本人にも「相談する」という意識がない場合もありますので、
「権利だから使う」というだけでなく「その場合の周囲への協力、自分が考えている今後のキャリアプラン」などを上司や同僚としっかり話すコミュニケーションが大切だということを理解したうえで使ってもらうことです。
キャリアプランの構築というのはこういったことも含めて本人も周囲も考え、
お互いに働きやすい職場を作っていくために欠かせません。
人生100年時代、若い世代だけでなくベテラン世代や働き盛りの世代・・・どの世代も必要としています。
従来と異なり、これだけ選択肢が増え、複雑化している世の中にあって「自分だけで考えなさい」は無理があります。
人材育成、福利厚生、形はなんでもいいですが、社員がより良く生きるための機会を作ることが、より良い仕事に直結します。
その機会を会社でぜひ、作っていきましょう。
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