学生とのキャリア形成演習から改めて感じたこと

今年も、短大でのキャリア形成演習の授業が無事終了しました。

 

 

改めて思うのは、キャリアを考えるということは「自分自身と向き合うこと」だということ。

 

 

自分の外側(社会、社会通念、誰かの価値観に基づいた話・・・etc.)にある「正解みたいなもの」を探すのではなくて、

自分を知り、外でいろんなことを試していきながら「自分にとっての正解を作っていくこと」がキャリア形成なのではないかと思います。

それが結果として何かの仕事であったり、どこかの会社であったり、望む生活の仕方であったり・・・と形が様々であるだけです。

 

その自分は、どんな自分なのか。どうありたいのか。

「そんなのわかんないよ」ではなくて、イメージしてみる。

必死に外側を探して「これじゃない」「あれでもない」とやって疲れ切ってしまうのではなく、自分の内側を見つめてみる。

すぐに答えを求めるから苦しくなるので、トライしながら自分にとっての「ちょうどいい」を探す。

 

 

 

学生だけでなく、今はどんな世代にも必要なのが「キャリア形成」です。

人生100年時代、個人の時代、VUCA、定年延長・廃止、人口減少・・・あげれば理由はなんでも出てきますが、

もっとシンプルに「より良く自分らしく生きるために」必要なのです。

情報が溢れ、声が大きい人の話ばかりよく聞こえ、悪いニュースばかり目に入り、自分の頭で考えることを放棄したくなるようなときにこそ、

自分の中の小さな声と、話をする方がいいと思います。

 

 

 

また、キャリア形成と言うと、

わかりやすいので「転職だ!」と転職をすぐ考える方もいますし、現に転職市場も活況ですが、

本当に必要なのは、自分にとっての「キャリア形成」とは何なのか、という意識を持つことからなのではないでしょうか。

 

転職しよう!と思って書類作成をしてみようとしたら、自分のことをPRしづらくて、そこからなんとなく考えだすひともいます。

 

友達が結婚したり子どもを持ったりして、自分のこれからをふと考えだすひともいます。

 

勤めている会社に飽きてきて、「これを一生やりたいわけじゃないけど、別にやりたいこともないし、どーしよっかなぁ」とぼんやり考えだすひともいます。

 

子育てがひと段落して、自分のこれからどうしようか、と考えだすひともいます。

 

定年が視界に入ってくる世代になって、定年後どうしようか、と考えだすひともいます。

 

 

 

そんなときに、キャリアコンサルタントに相談する等で自分と向き合い、自分自身のキャリアを築いていく意識を持っている方は、世代を問わず増えています。

きっかけはなんだっていいので、走り続けることだけを正解とせず、どなたもしっかり自分自身を楽しんでいけますように。