部下の退職には「感情」がついてまわる 

企業で働いている方であれば、どなたかが退職するシーンに出くわしたことがあるのではないでしょうか。

 

特に部下をお持ちの方、いかがでしょう?

 

部下の退職に関して、必ずと言っていいほどついて回るのが「感情」です。

退職時の理由となると本音がなかなか聞けない部分でもある、と思われがちですが、これまで私たちがキャリアカウンセリングでお話をお聴きしてきた体感から言うと、皆さん「辞めたくない」のが本音です。

もちろん、その本音に辿り着くまでには、怒り、恐れ、悲しさなどから

「辞めたい」

「転職を考えている」

などという表現を使われますが、なぜそうなのか?を信頼関係を築きながら深堀していくと、大体の方は「辞めたくないから」怒っていて、恐れていて、悲しんでいるという感じです。

 

これを上司の方や経営陣にお伝えすると驚かれるのですが、ちょっとだけ考えてみてください。

その部下の方は、どんな理由であれ「ここで働きたい」と選んで入社してきた方です。

キャリアカウンセリングでお話しされるときは、まだ退職を迷っていることがほとんどで、私たちのような専門家に自分の話を聴いてもらうことによって、

気持ちや考えの整理ができ、

本当は何に自分が引っかかっていて、退職を想像してしまうのかがわかってきます。

 

そして、そのほとんどが人間関係や職場の雰囲気といった「ソフト面」の課題です。本人の要因もある場合もありますが、ほとんどが長年の組織課題に繋がっていたりします。

 

Googleが以前実験したという「プロジェクト・アリストテレス」をご存知でしょうか。

他者への配慮、気遣い、共感がある職場は、生産性の向上要因となるということを実証したものです。

 

ここで注意したいのが、それを重視していない時代を生き抜いてこられた方々が、現在の上司や管理職、経営者の方であるという点です。

それが悪いというものではありません。

それが「成功体験」の一つになっており、部下がそういったことを求めていても「甘え」と断じてしまう危険性があるのです。

 

世界がどんどん変わり、自分の常識や価値観が揺さぶられるのは、多くの人間にとって快適ではないでしょう。

ですが、組織で生き抜いてこられた上司、管理職、組織を作り上げた経営者だからこそ、そんな部下の方に手を差し伸べることができるはずなのです。

 

それは、甘えを許すことではなく、「ここで部下が頑張り、成果を出すためのマネジメント」の一つであるはずです。

 

また、経営者の方や人事のかたなどは、そんな上司や管理職を応援できなくては、組織課題の解決にならないですよね。

今度はその上司、管理職の方が孤立してしまう、孤軍奮闘状態になってしまいがちだからです。

 

日々忙しい中でこういったことを自分たちだけで実行していくのには限界があります。

人の意識は一番変えづらいものです。

 

主役は経営者の方、社員の皆さまです。

私たちがサポートします。部下の定着率を向上させていきませんか?

お気軽にお問い合わせください。→https://career-assist-sendai.jp/contact/

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