「褒める」の効果はあなどれない~褒め方がわからないあなたへ~

一説には「褒められた方よりも、褒めた側の人の気持ちがアップする」とまで言われている「褒める」こと。

日本人は褒めるのが苦手、と言われますがそろそろ卒業しませんか?

それくらい、「褒める」というのは人の心に効果があるのです。

褒めるということに抵抗があるのであれば、「肯定する」とも考えられますね。

 

特に職場。

私は企業の管理職の方のキャリアコンサルティングでこんなことをお聴きしたことがあります。

 

仕事の話等をひとしきり終えてから、

「・・・誰も褒めてくれないんですよね。やって当たり前なんです。」

とポツン、と仰ったのが印象的でした。

 

仕事だからやって当たり前。

確かにそうかもしれませんが、やっぱりそこは気持ちを伝えてもらったら、何倍も嬉しいし、また次も頑張ろうと思えますよね。

今回の「褒め方」はぜひ、毎日過ごす職場で実践していただきたいことの一つです。

 

では、どうやって褒めたらいいのでしょうか。褒める際には、

①他人と比較をせず褒める

②具体的に褒める

③「私は」というアイメッセージでシンプルに褒める

この3つが大切です。

 

 

でも、いざやってみようとするとなかなか出てこないもの。

よく「褒めたつもりなのに、セクハラと言われた・・・」なんてセリフも聞きます。

外見やセクシャリティに関連することは言いやすいかもしれませんが、それまでの相手との関係性が影響したりということもあります。

会話は関係性が非常に大きく影響するものです。

まず、相手を性別等のカテゴリーではなく、「人」としてみましょう。

「男性だから」「女性だから」「部下だから」etc・・・

そうではなく、「〇〇さん」としてみましょう。

 

 

具体的な褒め方としては、

「こんなに頑張ってくれたんですね。助かります。」

「いつもありがとう。」

こうした短い言葉から実践してみるのはどうでしょうか。

 

あ、この人は私のしていることをわかってくれているんだ。見てくれているんだ。

そしてそれについて感謝してくれているんだ。

 

それって、言わないとわかりません。

感謝を伝える。

これも立派な褒め言葉です。

 

また、突然「褒めよう!」とすると過剰な表現になったり、ぎこちなくなったりするかもしれません。

それは何回か実践していけば慣れてくるでしょうけれど、「わざとらしさ」が目立つのもこの褒め方でよく見られることです。

あくまで、あなたが感じたことを伝えなければ、「わざとらしさ」の方が強く伝わってしまうかもしれません。

 

 

また、褒めるのが苦手な人が多い、ということは「褒められる側も慣れていない人が多い」ということを覚えておきましょう。

せっかく褒めても「いや、僕なんて・・・」「そんなことないです」という返事が返ってきているのをよく聞きます。

そうした時は、あくまで③の「私は」というアイメッセージで、「私はそう感じたので・・・」と伝えると、相手も受け取りやすくなるかもしれませんね。

 

いかがでしょうか。

「褒める」には、まず相手に興味・関心を持っていないと材料が見つかりませんよね。

そして正解のないコミュニケーションの一つ。ですが、職場の雰囲気や関係性は良くなっていく方法の一つです。

少しずつ、実践していきましょう。

 

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