最新科学が明らかにする「子どものやる気」の引き出し方
子どものやる気を引き出すには?
子どものやる気を引き出したいと願うのは、どんなお父さんお母さんでも同じではないでしょうか?
勉強、運動、習い事、遊び……。
どんなことでも「時間を忘れて熱中できるような気持ち」で臨むことができれば、すばらしいですよね。
今回は、多くの方が気になっているであろう「やる気の引き出し方」について、お話ししましょう。
やる気と報酬の関係
やる気を引き出すための方法として、人々が思い至りやすいのは「報酬」についてではないでしょうか?
「報酬」は、外的動機付けと呼ばれるもので、“成績が上がれば、お小遣いをあげる”といった具合の方法です。
しかし、驚いたことに、現代科学はこの報酬による成果の向上を否定しています。
正確には、「左脳的な単純作業には効果があるが、右脳的な認知・創造力を必要とする作業には逆効果となる」という結果が出ているのです。
ロウソクの問題による検証
「ロウソクの問題」という、ちょっとしたヒラメキを必要とする思考クイズがあります。
この問題に関連して、「報酬」の効果を試すために行われた実験がありました。
1つのグループには、「問題を解く平均時間を計ります」と言って、その問題を解いてもらうようにします。
もう1つのグループには、「1番早く問題が解けた人には、20ドルを渡します。上位25%の人には、5ドルを渡します」と、報酬を提示するのです。
報酬がやる気を引き出したかと思いきや、結果として後者のグループは、3分半も余計に解答時間がかかったのです!
それではなぜ、外的動機づけ=報酬を与えることによって、成績が下がってしまったのでしょうか?
報酬はひらめきを奪ってしまう
右脳的で創造的な作業においては、「ごほうび」で鼓舞しようとすることが、子どものひらめきを奪ってしまうということです。
21世紀に重要になる能力は、ひらめきや発想力、芸術性や感情を伴う「右脳的クリエイティブ思考」です。
これは、機械にはできない仕事です。
では、どうすれば右脳的思考のパフォーマンスを高めることができるのでしょう?
右脳的思考を高めるのは、外的動機づけではなく「内的動機づけ」です。
子どものひらめきを引き出す「内的動機づけ」
内的動機づけとは、子ども自身が「好き」「面白い」「自分でやりたい」「成長したい」といった気持ちに押し動かされることです。
内的動機づけを促すためには、「自分で決める」「好きなことをやる」「上達できる環境にある」ことが非常に重要です。
子どもがやりたいことは、自分で決めさせてあげましょう。
好きなことで成長したいと望むならば、惜しみなくサポートを与えましょう。
子どものやる気を育てるためには、「好き!」「やりたい!」の尊重が、何よりも大切なのです。
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