自己肯定感の土台を育む「自己受容」とは?
自己受容の感覚とは?
子どもの心にとって、自己肯定感はとても大切なことです。
「自分はすごい!」「自分ならできる!」という感覚は、子どもが難しいことに挑戦したり、夢を実現しようとしたりするときに背中を押してくれます。
その自己肯定感の土台となるのが、自己受容の感覚です。
近年「自己肯定感を高める」という考え方は、ほとんど一般的になりましたが、「自己を受容する」ことの大切さは、自己肯定感の重要性に比べると語られることが少ないようです。
自己受容はありのままの自分を受け入れること
自己肯定感とは、「自分は価値がある存在である」と積極的に肯定することですよね。
それに対して、自己受容とはありのままの自分を理解し、そのままに受け入れることを指します。
正しい自己受容とは、自分がポジティブに感じる部分もネガティブに感じる部分も評価せず、全部無条件に受け入れるということです。
正しい自己受容の土台があってこそ、正しい自己肯定感が育っていきます。
自己受容のない自己肯定感の危険性
たとえば、練習をして自転車に乗れるようになったり、解けなかった問題が解けるようになったり、作った作品を大好きなご両親にほめてもらえたり。
こんな成功体験は、子どもの心に自己肯定感を育んでいきます。
しかし、自己受容の土台がない自己肯定感は危険です。
ありのままの自分を受け入れることができていないと、「これができるからえらい」「これを持っているからえらい」といった条件付きの愛で自分を見るようになってしまうのです。
これは、不幸なことですよね。
子どもの自己受容を育むための無条件の愛
自己受容を育てるためには、お父さん・お母さんが無条件にお子さんを愛しているということを、惜しみなく伝えてあげましょう。
たくさん抱きしめて、お子さんが生まれたときにどれだけうれしかったかということを話したり、「あなたは生まれつき、本質的に素晴らしいのだ」ということを、伝えたりしてあげましょう。
自己受容が育っていると、失敗しても少しのことではへこたれないようになります。
自己肯定感が低く悩んでいる人のセラピーでは、自己受容から自己肯定感へのステップを踏むことが大きな効果をもたらすそうです。
正しい自己受容が正しい自己肯定感の土台となることを理解して、子どもに無条件の愛を伝えてあげましょう!
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