子どもの脳の成長を加速させる刺激の与え方とは?
脳は外部からの刺激を受けることで発育する
大阪大学と東京大学のチームは、試験管内で脳の神経細胞の配線を再現する実験により、幼児期に脳の神経回路が形成される際、神経細胞が外部から刺激を受けて活発に活動することで、細胞間の結合がより強化されることを突き止めたと発表しました。
アメリカでも、アラバマ大学の神経科医ブリット・アンダースンは、アインシュタインの脳の前頭皮質の一部分が、普通の人の5倍の神経密度であることを発見しました。
アインシュタインの脳は、神経細胞同士の結合が進み、濃い状態であったというのです。
アインシュタインの幼児期は、夢見がちな子どもだったそうで、日常的にイメージを見る訓練をしていたのだと考えられています。
脳を刺激するトレーニングとは
私たちの脳は、成人時の90%までが幼児期につくりあげられることが、脳科学者の間の共通認識になっています。
この重要な時期に子どもの知能を、飛躍的に発達させる確実な方法を紹介するとして、アメリカの著名な脳研究学者ウィン・ウェンガーは「脳の処理スピードを高める0.5秒の視点トレーニング」を紹介しています。
彼は次のように書いています。
1、2歳の子どもに文字や発音を1つずつ教えようとしても無理です。
教えたいなら、単語などを書いたカードで、瞬間的に見せて速く読みとる練習をするといいでしょう。
すると、目はものを見たその瞬間に、もっとも多くの情報を記憶できるという能力をマスターすることができるようになる
というのです。
手で触れて遊びながら行うことで効果を高める
カードフラッシュの効果を高めるために大切なことが一つあります。
ただ刺激を与える一方ではだめなのです。
カードフラッシュによる脳の配線形成と同時に、実際に手で触れて遊びながら学ぶという行動のフィードバックが必要であることを忘れてはいけません。
これに関しては、カリフォルニア大学の神経学者マリアン・ダイアモンドの有名なネズミの実験があります。
彼女はネズミを2つのグループに分けて、一群のネズミは、いろいろな遊び道具を備えたとても刺激的な環境に置きます。
もう一群は、そうやって遊ぶネズミたちが遊んでいる様子を、眺めることを許されるだけの環境に置きました。
結果はどうだったでしょう。
ただ見るという刺激を受けただけのネズミたちよりも、実際に行動のフィードバックが許されたネズミたちは、長生きをし、脳も更に大きく成長していたのです。
視覚と同時に触感も含めて刺激することで、子どもたちの成長を加速させてあげたいですね。
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