「人間関係が良くないので辞めたいです。」
時代が変わろうとも、退職理由の上位はほとんど変わりませんね。
そう、職場の人間関係です。
もちろん、その人によって詳細は異なりますが、相手やシチュエーションは様々あっても、大半の方に共通すると感じるのが、
「相談できない。」
環境にいる、ということです。
例えば、
「職場の人とは利害関係があるので、評価に響かないといくら言われても信用できないから話せない。」
「どうせ私の話なんて聴いてくれない。いつも相談しようとすると相手の話になってしまう。」
「話を取られて逆に相手の話を聞かされて、二度と話したくなくなる。」
「愚痴だと決めつけられて説教される。」
・・・などなど。
このように、普段のコミュニケーション等で信頼関係が薄いため、いざと言う時に話そう、相談したい、と思える人がいない場合が多いようです。
ところで、2018年の新入社員アンケートで興味深い数字がありました。
33.5%。
これ、何の数字かわかりますか?
これは、「会社に傾聴できる先輩・上司がいること」を望む新入社員の割合であり、
実は「若者が会社に望むこと」の理由で第1位なんです。(一般社団法人 日本能率協会2018調べ)
少し前から、ヤフーさんで話題になった「1 on 1」がありますね。
あれは、「できる人がいて、環境が整っている」から機能しているんです。
機能しているのであれば、聴くことのできる上司と、自分をきちんと振り返ることができる社員さんがいて、ますます組織の土台がしっかりしていくことは想像できますよね。
「1 on 1」がわかりやすい例だと思うので取り上げると、こうした「仕組み・方法」を取り入れればどこでも同じ結果が出るわけではありません。
きっとみんな頭ではわかっているんだけれど、形から入って改善ができず、
結局「うちでは使えなかった」と結論づけている企業の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でも諦めるのは早いです。
その環境を作り出せばいいのです。
まずは「聴くことができる人」を社内で育成しませんか?
指導力・育成力のある方は、「聴く力」が根底にあってこそです。
オリジナル講座でもお話ししていますが、「一朝一夕では身に付きません。が、実践して振返りながら、少しずつできるようになります。」